数字で見る交通事故 東京都千代田区の交通事故 平成29年(2017)版

第二次大戦後に誕生した千代田区

東京都千代田区は終戦後の1947年3月、麹町区と神田区の統合により誕生しました。東京23区のほぼ中心に位置しています。隣接する区は、北は文京区と台東区、東は中央区、西は新宿区、南は港区です。千代田区の面積は11.66平方キロメートルで、中央には皇居のある千代田区千代田があり、同区の約12パーセントを占めています。

千代田区の昼間人口と夜間人口

千代田区の人口は平成27年10月の国勢調査によると、人口は58,406人、世帯数は33,262世帯です。これは居住している人口(夜間人口)で、昼間働いたり学校に通ったりしている人口(昼間人口)とはまったく異なるのが千代田区の特徴です。
千代田区では、夜間人口58,406人に対して、昼間人口は853,068人と、昼夜で14.6倍の人口差があります。

千代田区内の警察署

千代田区を管轄する警察署は、麹町警察署、万世橋警察署、神田警察署、丸の内警察署です。

神田警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/kanda/index.html

麹町警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/kojimachi/index.html

丸の内警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/marunouchi/index.html

万世橋警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/manseibashi/index.html

東京都全体の交通事故死者数は「164人」、都道府県別「ワースト3位」

最初に平成29年の東京都の事故から紹介します。
警視庁の発表によると、平成29年中に東京都内で発生した交通人身事故の発生件数は「32,763件」、23区内では「21,535件」です。都内の負傷者数は「37,994人」、死者数は「164人」でした。
前年(平成28年)の交通人身事故は32,412件で、負傷者数は37,828人、死者数は159人でした。前年と比較して東京都では交通事故発生件数、負傷者数、死者数のすべてにおいて増加しました。
政府統計『交通事故死者数について』(2017年調査)によると、平成29年の都道府県別死者数のワーストは愛知県の「200人」。ワースト2位が埼玉県の「177人」。東京都はワースト3位です。なお、もっとも死者数の少なかった県は島根県の17人でした。
ちなみに同年、全国で「47万2,069件」の交通事故が発生しています。そのうち死者数は「3,694人」、負傷者数は「57万9,746人」でした。

千代田区で発生した交通人身事故は「748件」

警視庁の「区市町村別交通人身事故発生状況」から、東京都千代田区の交通事故を紹介しましょう。
平成29年、千代田区で発生した交通人身事故の発生件数は「748件」で、23区内でワースト14位です。千代田区では「2日に1件」の割合で交通人身事故が発生している計算です。この数は東京都全体に対して発生件数の「約2.3パーセント」を占め、23区内では「約3.5パーセント」になります。
東京23区内の人身交通事故の発生件数を、独自にワースト順に並べたのが次の表です。

東京都23区別交通人身事故「発生件数ワースト順」(2017年)

ワースト順位 区名 発生件数
1 世田谷区 2,092
2 足立区 1,714
3 江戸川区 1,395
4 大田区 1,348
5 練馬区 1,337
6 港 区 1,261
7 杉並区 1,184
8 板橋区 1,100
9 江東区 1,089
10 葛飾区 886
11 新宿区 862
12 中央区 790
13 品川区 761
14 千代田区 748
15 台東区 702
16 渋谷区 696
17 豊島区 652
18 目黒区 573
19 墨田区 536
20 中野区 530
21 北区 486
22 荒川区 403
23 文京区 390
- 23区計 21,535

千代田区の負傷者数は「867人」

平成29年に千代田区で発生した交通事故の負傷者数は「867人」でした。これは23区内でワースト14位の順位です。この負傷者数は「約2日半に1人」の割合で交通事故の負傷者が発生していることを意味します。
ちなみに23区内で負傷者数が1番多いのは世田谷区の2,431人。続いて足立区の1,919人、江戸川区の1,577人でした。また負傷者数が一番少ない区は文京区の439人です。
東京23区内の負傷者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。

東京都23区別交通人身事故「負傷者数ワースト順」(平成29年)

ワースト順位 区名 負傷者数(人)
1 世田谷区 2,431
2 足立区 1,919
3 江戸川区 1,577
4 大田区 1,506
5 練馬区 1,544
6 港区 1,464
7 杉並区 1,371
8 板橋区 1,235
9 江東区 1,291
10 葛飾区 1,000
11 新宿区 976
12 中央区 896
13 品川区 862
14 千代田区 867
15 台東区 776
16 渋谷区 778
17 豊島区 726
18 目黒区 649
19 墨田区 630
20 中野区 588
21 北区 552
22 荒川区 454
23 文京区 439
- 23区計 24,531

千代田区の交通事故死者数は「4人」

最後に千代田区の交通事故死者数を紹介します。
平成29年に千代田区内で発生した交通人身事故による死者数は「4人」でした。
千代田区の死者数4人は、都内23区内のワースト順位で11位です。
ちなみに平成29年に1番、死者数が多かった東京23区は江戸川区で死者12人でした。続いてワースト2位は足立区の10人、ワースト3位は板橋区の9人です。一方、目黒区では死者数ゼロを記録しています。
千代田区を含めた東京23区内の死者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。

東京都23区別交通人身事故「死者数ワースト順」(平成29年)

ワースト順位 区名 死者数(人)
1 江戸川区 12
2 足立区 10
3 板橋区 9
4 世田谷区 7
4 杉並区 7
6 江東区 6
6 葛飾区 6
8 港区 5
8 台東区 5
8 豊島区 5
11 練馬区 4
11 新宿区 4
11 品川区 4
11 千代田区 4
15 大田区 3
15 墨田区 3
17 中央区 2
17 渋谷区 2
17 荒川区 2
20 中野区 1
20 北区 1
20 文京区 1
23 目黒区 0
- 23区計 103

千代田区の死亡事故発生地点

警視庁の発表や交通事故発生マップ、各種の記事によると、千代田区内で2017年度中に発生した交通死亡事故の発生地点は次のとおりです。

千代田区外神田1丁目付近(万世橋警察署)

外神田1丁目付近の「万世橋」交差点の近くでトラックによる負傷者を含む大きな死亡事故が発生しています。

千代田区神田錦町3丁目付近(神田警察署)

神田錦町3丁目付近の「錦町河岸」交差点の近くで死亡事故が発生しています。

千代田区霞が関1丁目付近(丸の内警察署)

霞が関1丁目の警視庁前にある「桜田門」交差点で死亡事故が発生しています。

千代田区有楽町2丁目付近(丸の内警察署)

有楽町2丁目の商業施設内になる地下駐車場で死亡事故が発生しています。

その他(首都高速・警視庁)北の丸公園付近

首都高速都心環状線の千鳥ヶ淵付近で死亡事故が発生しています。

この記事は弁護士が監修しております。

東京中央総合法律事務所 弁護士 河本憲寿(東京弁護士会所属)
東京中央総合法律事務所 弁護士 河本智子(第二東京弁護士会所属)
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