数字で見る交通事故 東京都渋谷区の交通事故(2017年版)
昭和から平成にかけて発展した渋谷区
東京都渋谷区は、鎌倉時代から鎌倉道が通じて以降、徐々に開拓され、徳川時代に下渋谷・原宿は江戸御府内に属していました。江戸時代の渋谷は幕府の直轄地として統治され、渋谷の丘は武家屋敷のエリアで現在の高級住宅街にもその名残りの土地があります。
明治22年の市制町村制によって、渋谷村・代々幡村・千駄ヶ谷村ができ、同29年に豊多摩郡ができると、渋谷3村もその下に入ります。同40年には千駄ヶ谷村が千駄ヶ谷町へ、同42年には渋谷村が渋谷町へ、大正4年には代々幡村が代々幡町へと町制が施行されました。
昭和7年(1932年)、渋谷町・千駄ヶ谷町・代々幡町が合併して東京市に編入され渋谷区が誕生しました。その後、昭和時代から平成時代にかけて、渋谷区は副都心のひとつとしてオフィス街・繁華街・ファッション産業・高級住宅地とさまざまな側面を有しながら発展してきました。
渋谷区が発表した平成30年現在の住民登録人口は、137,805世帯、人口226,774人となっています。
渋谷区が隣接する自治体は、港区・新宿区・中野区・杉並区・世田谷区・目黒区・品川区の7区です。
渋谷区の道路
渋谷区を通る主な高速道路には、首都高速3号渋谷線と同3号線渋谷出入口から大橋ジャンクション間、首都高速4号新宿線と同4号線の外苑出入口から幡ヶ谷出入口間、首都高速道路中央環状新宿線があります。
国道には、国道20号(甲州街道)と国道246号(青山通り~玉川通り)があります。
都道には、外苑西通り、明治通り、山手通り、中野通り、方南通り、水道道路、井ノ頭通り、駒沢通りがあります。
渋谷区の警察署
渋谷区を管轄する警察署は、警視庁の渋谷警察署、原宿警察署、代々木警察です。
渋谷警察署
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/shibuya/index.html
原宿警察署
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/harajuku/index.html
代々木警察署
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/yoyogi/index.html
東京都全体の交通事故死者数は164人、都道府県別ワースト3位
2017年(平成29年)の東京都の交通事故からご紹介します。警視庁の発表によると都内で同年中に発生した交通人身事故の件数は「32,763件」。23区内では「21,535件」でした。負傷者数は「37,994人」。死者数は「164人」です。
なお、前年(2016年)の交通人身事故は32,412件発生し、負傷者数37,828人、死者数159人でした。なお23特別区内の死者数は103人です。都内では前年比で交通事故発生件数、負傷者数、死者数のすべてで増加しています。
政府統計『交通事故死者数について』では、2017年の都道府県別死者数のワーストは愛知県の「200人」。2位が埼玉県の「177人」。東京都の164人は「ワースト3位」です。なお、一番死者数の少なかったのは島根県の17人でした。ちなみに同年、全国では「47万2,069件」の交通事故が発生し、その内死者数は「3,694人」、負傷者数は「57万9,746人」でした。
渋谷区で発生した<交通人身事故は696件、23区内ワースト16位
警視庁の「区市町村別交通人身事故発生状況」から、渋谷区の交通事故を紹介します。渋谷区で2017年に発生した交通人身事故の発生件数は「696件」で、23区内で「ワースト16位」でした(ワーストは世田谷区の2,092件、最少は文京区の390件)。渋谷区では「1日に1.9件」の割合で交通人身事故が発生している計算です。この数は東京都全体の発生件数の「2.1パーセント」を占め、23区内では「3.2パーセント」を占めます。
東京23区内の交通事故の発生件数を、独自にワースト順に並べたのが次の表です。
東京都23区別交通人身事故「発生件数ワースト順」(2017年)
ワースト順位 | 区名 | 発生件数 |
---|---|---|
1 | 世田谷区 | 2,092 |
2 | 足立区 | 1,714 |
3 | 江戸川区 | 1,395 |
4 | 大田区 | 1,348 |
5 | 練馬区 | 1,337 |
6 | 港 区 | 1,261 |
7 | 杉並区 | 1,184 |
8 | 板橋区 | 1,100 |
9 | 江東区 | 1,089 |
10 | 葛飾区 | 886 |
11 | 新宿区 | 862 |
12 | 中央区 | 790 |
13 | 品川区 | 761 |
14 | 千代田区 | 748 |
15 | 台東区 | 702 |
16 | 渋谷区 | 696 |
17 | 豊島区 | 652 |
18 | 目黒区 | 573 |
19 | 墨田区 | 536 |
20 | 中野区 | 530 |
21 | 北区 | 486 |
22 | 荒川区 | 403 |
23 | 文京区 | 390 |
- | 23区計 | 21,535 |
参考 | 東京都全域 | 32,763 |
渋谷区の交通事故負傷者数は「778人」。「1日に2.1人」が負傷
渋谷区で平成29年に発生した交通事故による負傷者数は「778人」でした。これは23区内「ワースト16位」です。この負傷者数は「1日に2.1人」の割合で交通事故負傷者が発生することを意味します。
ちなみに23区内で負傷者数の最多は世田谷区の2,431人。続いて足立区の1,919人、江戸川区の1,577人でした。負傷者数が一番少ない区は、文京区の439人でした。
東京23区内の負傷者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。
東京都23区別交通人身事故「負傷者数ワースト順」(2017年)
ワースト順位 | 区名 | 負傷者数(人) |
---|---|---|
1 | 世田谷区 | 2,431 |
2 | 足立区 | 1,919 |
3 | 江戸川区 | 1,577 |
4 | 大田区 | 1,506 |
5 | 練馬区 | 1,544 |
6 | 港区 | 1,464 |
7 | 杉並区 | 1,371 |
8 | 板橋区 | 1,235 |
9 | 江東区 | 1,291 |
10 | 葛飾区 | 1,000 |
11 | 新宿区 | 976 |
12 | 中央区 | 896 |
13 | 品川区 | 862 |
14 | 千代田区 | 867 |
15 | 台東区 | 776 |
16 | 渋谷区 | 778 |
17 | 豊島区 | 726 |
18 | 目黒区 | 649 |
19 | 墨田区 | 630 |
20 | 中野区 | 588 |
21 | 北区 | 552 |
22 | 荒川区 | 454 |
23 | 文京区 | 439 |
- | 23区計 | 24,531 |
渋谷区の交通事故死者数は「2人」
最後に渋谷区で発生した交通事故による死者数を紹介します。
渋谷区で2017年に発生した交通人身事故による死者数は「2人」でした。
同区の死者数は、都内23区内のワースト順位で17位です。
ちなみに同年で1番死者数が多かった特別区は江戸川区で死者12人。続いてワースト2位は足立区の10人。3位は板橋区の9人です。一方、目黒区では死者数ゼロを記録しました。
東京23区内の死者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。
東京都23区別交通人身事故「死者数ワースト順」(2017年)
ワースト順位 | 区名 | 死者数(人) |
---|---|---|
1 | 江戸川区 | 12 |
2 | 足立区 | 10 |
3 | 板橋区 | 9 |
4 | 世田谷区 | 7 |
4 | 杉並区 | 7 |
6 | 江東区 | 6 |
6 | 葛飾区 | 6 |
8 | 港区 | 5 |
8 | 台東区 | 5 |
8 | 豊島区 | 5 |
11 | 練馬区 | 4 |
11 | 新宿区 | 4 |
11 | 品川区 | 4 |
11 | 千代田区 | 4 |
15 | 大田区 | 3 |
15 | 墨田区 | 3 |
17 | 中央区 | 2 |
17 | 渋谷区 | 2 |
17 | 荒川区 | 2 |
20 | 中野区 | 1 |
20 | 北区 | 1 |
20 | 文京区 | 1 |
23 | 目黒区 | 0 |
- | 23区計 | 103 |
渋谷区の死亡事故発生地点
警視庁発表の『交通事故発生マップ』や新聞記事等の発表によると、同区内の2017年度中の死亡事故発生地点とその内容は次のとおりです。
発生場所:渋谷区神泉の国道
- 内容:自転車に乗った40代女性が駐車車両に接触して転倒したところ、ミキサー車にひかれて死亡
- 時期:2017年10月31日(火)正午頃
発生場所:渋谷区代々木5丁目小田急小田原線踏切
- 内容:男性が小田急線踏切内で列車にはねられ死亡
- 時期:2017年7月5日午後5時45分頃