数字で見る交通事故 東京都品川区の交通事故2017年版

江戸時代から交通/交易の要所だった品川

東京都品川区は、縄文時代から人々が暮らし始め、奈良時代から古代の東海道が通っていたとされ、江戸時代には東海道の最初の宿場町として栄えてきました。東京都の1947年(昭和22年)に誕生した東京都23区の特別区のなかで、旧区名がそのまま現在の区名として採用されています。
品川区の総人口は394,471人、世帯数は220,623世帯を有します(2018年12月1日、住民基本台帳より)。品川区が隣接する自治体は、東京都港区・江東区・目黒区・大田区・渋谷区です。

品川区の道路

品川区の統計資料(2018年12月6日更新)によると、同区内の道路総延長は388,455メートル(389キロメートル)、道路総面積は3,849,693平方メートル、橋梁数84橋となっています。
同区内を通る高速道路は、首都高速1号羽田線・首都高速2号目黒線・首都高速湾岸線・首都高速中央環状線です。

一般国道では、国道1号・国道15号・国道357号があります。
そのほかに、都道2号線(中原街道)・都道312号線(目黒通り)・都道317号線(山手通り)・都道318号線(環七通り)・都道418号線(北品川四谷線)・都道420号線(26号線通り)・都道412号線(池上通り)・都道480号線(品川埠頭線)などがあります。

品川区の警察署

品川区を管轄する警察署は、大崎警察署・荏原警察署・大井警察署・品川警察署・東京湾岸警察署です。

大崎警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/osaki/index.html

荏原警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/ebara/index.html

大井警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/oi/index.html

品川警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/shinagawa/index.html

東京湾岸警察署

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/tokyowangan/index.html

東京都全体の交通事故死者数は「164人」、「都道府県別ワースト3位」

最初に、2017年(平成29年)の東京都の事故から紹介します。同年中に都内で発生した交通人身事故の件数は「32,763件」、23区内で「21,535件」です(警視庁発表)。「負傷者数37,994人」、「死者数164人」でした。
なお、2016年の交通人身事故は32,412件。負傷者数37,828人、死者数159人でした。23特別区内の死者数は103人で、都内では前年比で交通事故発生件数、負傷者数、死者数のすべてで増加しています。
政府統計『交通事故死者数について』では、2017年の都道府県別死者数のワーストは愛知県の「200人」。2位が埼玉県の「177人」。東京都の164人は「ワースト3位」です。なお、一番死者数の少なかったのは島根県で17人でした。ちなみに同年、全国で「47万2,069件」の交通事故が発生。うち死者数は「3,694人」、負傷者数は「57万9,746人」でした。

品川区で発生した交通人身事故は761件、23区内ワースト13位

警視庁の「区市町村別交通人身事故発生状況」から、品川区の交通事故を紹介します。品川区で2017年に発生した交通人身事故の発生件数は「761件」で、中央区の790件に次いで23区内で「ワースト13位」でした(ワーストは世田谷区の2,092件)。品川区では「1日に2件」の割合で交通人身事故が発生している計算です。この数は東京都全体の発生件数の「2.3パーセント」を占め、23区内では「3.5パーセント」を占めます。
 東京23区内の交通事故の発生件数を、独自にワースト順に並べたのが次の表です。

東京都23区別交通人身事故「発生件数ワースト順」(2017年)

ワースト順位 区名 発生件数
1 世田谷区 2,092
2 足立区 1,714
3 江戸川区 1,395
4 大田区 1,348
5 練馬区 1,337
6 港 区 1,261
7 杉並区 1,184
8 板橋区 1,100
9 江東区 1,089
10 葛飾区 886
11 新宿区 862
12 中央区 790
13 品川区 761
14 千代田区 748
15 台東区 702
16 渋谷区 696
17 豊島区 652
18 目黒区 573
19 墨田区 536
20 中野区 530
21 北区 486
22 荒川区 403
23 文京区 390
- 23区計 21,535
参考 東京都全域 32,763

品川区内の交通事故負傷者数は「862人」。「1日に2.4人」が負傷

平成29年に品川区内で発生した交通事故の負傷者数は「862人」でした。これは23区内「ワースト13位」の順位です。この負傷者数は「1日に2.4人」の割合で交通事故負傷者が発生することを意味します。
ちなみに23区内で負傷者数の最多は世田谷区の2,431人。続いて足立区の1,919人、江戸川区の1,577人でした。負傷者数が一番少ない区は、文京区の439人でした。
東京23区内の負傷者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。

東京都23区別交通人身事故「負傷者数ワースト順」(2017年)

ワースト順位 区名 負傷者数(人)
1 世田谷区 2,431
2 足立区 1,919
3 江戸川区 1,577
4 大田区 1,506
5 練馬区 1,544
6 港区 1,464
7 杉並区 1,371
8 板橋区 1,235
9 江東区 1,291
10 葛飾区 1,000
11 新宿区 976
12 中央区 896
13 品川区 862
14 千代田区 867
15 台東区 776
16 渋谷区 778
17 豊島区 726
18 目黒区 649
19 墨田区 630
20 中野区 588
21 北区 552
22 荒川区 454
23 文京区 439
- 23区計 24,531

品川区の交通事故死者数は「4人」

最後に品川区で発生した交通事故による死者数を紹介します。
2017年に同区内で発生した交通人身事故による死者数は「4人」でした。
同区の死者数は、都内23区内のワースト順位で11位です。
ちなみに同年で1番死者数が多かった特別区は江戸川区で死者12人。続いてワースト2位は足立区の10人。3位は板橋区の9人です。一方、目黒区では死者数ゼロを記録しました。

東京23区内の死者数を独自にワースト順にしたのが次の表です。

東京都23区別交通人身事故「死者数ワースト順」(2017年)

ワースト順位 区名 死者数(人)
1 江戸川区 12
2 足立区 10
3 板橋区 9
4 世田谷区 7
4 杉並区 7
6 江東区 6
6 葛飾区 6
8 港区 5
8 台東区 5
8 豊島区 5
11 練馬区 4
11 新宿区 4
11 品川区 4
11 千代田区 4
15 大田区 3
15 墨田区 3
17 中央区 2
17 渋谷区 2
17 荒川区 2
20 中野区 1
20 北区 1
20 文京区 1
23 目黒区 0
- 23区計 103

品川区の死亡事故発生地点

警視庁発表の交通事故発生マップによると、同区内で2017年から2018年にかけて発生した主な交通死亡事故の発生地点とその内容は次のとおりです。

発生場所:品川区八潮3丁目

  • 内容:中型貨物車と歩行者の衝突事故
  • 時期:2017年1月15日(日)午後7時15分頃

発生場所:品川区八潮1丁目

  • 内容:普通乗用車の単独事故
  • 時期:2017年2月4日(土)午前4時45分頃

発生場所:品川区南品川5丁目

  • 内容:準中貨物車と自動二輪の衝突事故
  • 時期:2017年5月22日(月)午前5時26分頃

発生場所:品川区荏原5丁目

  • 内容:普通貨物車と歩行者の衝突事故
  • 時期:2017年6月1日(木)午後3時41分頃

発生場所:品川区西五反田1丁目

  • 内容:大型貨物車と自転車の衝突事故
  • 時期:2018年1月6日(土)午後2時48分頃

発生場所:品川区八潮4丁目

  • 内容:自動二輪の単独事故
  • 時期:2018年2月16日(金)午後5時3分頃

発生場所:品川区八潮5丁目

  • 内容:自動二輪の単独事故
  • 時期:2018年3月8日(木)午後6時40分頃

これらのデータから、品川区では大井ふ頭のある八潮で特に多く死亡事故が発生していることがわかりました。

この記事は弁護士が監修しております。

東京中央総合法律事務所 弁護士 河本憲寿(東京弁護士会所属)
東京中央総合法律事務所 弁護士 河本智子(第二東京弁護士会所属)
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